さて。
前述の悪魔嫁父でございますが、
彼は筋金入りの遊び人でございました。
会う女性によって、その日纏う香水を変え、
服も1日に何度も着替えます。
浮気と申しましても、
相手は1人ではございません。
複数の愛人をマンションに囲うのでございました。
その多くが、クラブでお勤め中の芸能人の卵。
悪魔嫁は、今でも幼少期に父と交わした、
以下の会話を覚えております。
父
「可愛い可愛い悪魔嫁や(^^)
世の中にはね。2種類の人間が居るんだよ。
1つは、理性を以て行動する人間。
もう1つは、本能の赴くままに行動する人間。
悪魔嫁は決して、後者のような人間になってはいけないよ」
幼少期の悪魔嫁
「はい」
悪魔嫁父
「おおよしよし(^^)」
幼少期の悪魔嫁
「・・・パパはどっちなの?」
悪魔嫁父
「ん?パパ?
パパは本能のままに生きるタイプかな(^^)」
父は悪魔嫁を溺愛しましたが、
それでも女遊びを止める事はございませんでした。
悪魔嫁のお誕生日プレゼントを買いに行こうと誘ってきた母方の祖父が、
愛人同伴で迎えに来た事もございました。
(※↓下記悪魔嫁の著書に出てくるのは、父方の祖母のほうです)
「お2号さん」「お妾さん」という言葉がございますように、
悪魔嫁の周りでは、男性が愛人も養う事は、
それほど珍しい事ではなかったのでございます。
しかし、私は何も、生まれ育った環境のみで、
「モテる資産家、みな危険」
と判断しているわけではございません。
しょせん、幼少期に触れられる世間など、
ごく限られた、狭いもの。
社会人になれば、状況は変わると信じておりました。
ところが、相変わらず資産家の方々とのご縁が多かった、
新社会人時代。
当時私に仕事を教えて下さった方とも、
次のような会話があったのでございました。
M氏
「悪魔嫁さんだったら、よりどりみどりでしょう!
いくらでも男性を紹介するよ!」
悪魔嫁
「では、誠実な方をお願い致します」
M氏
「それは無理!
悪魔嫁さん・・・お金持ってて誠実な男なんて、
まあ居ないよ?」
悪魔嫁
「では、お金持ちでなくて構いません」
M氏
「それも無理だなあ~・・・。
お金持ってない知り合いが居ないよ・・・」
悪魔嫁
「でしたら、結構です」
―――当時知り合った資産家たちも、
やはり皆、女性が大好きな方々だったのでございます・・・。
とは申しましても、
世界中の全資産家と出会って検証したわけではございませんけどね。
~つづく~