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悪魔嫁は天使夫とおでかけする時、
いつも手ぶらです。
主人に貰ったバッグを持つ事もございますが、
結局それも自分で持たないことが多い為、
たいてい自分のお財布とスマホだけ、
主人に預ける事にしております。
※ちなみに、ユキコ道では、
ハンカチを3枚持参するのが淑女のたしなみですが、
悪魔嫁はそれも怠りがちでございます(・・・)。
その主人は、歩いているときはもちろん、
食事中も可能な限り私の手を握っているのですが、
そんな中、私が手を解いて脱走しやすい瞬間がございます。
それは、お会計中と、
食品売り場徘徊中です。
主人のお会計中は退屈ですし、
食品売り場は物珍しい物もたくさんあり、
色々見て回ると面白いです。
今日は主人が白みそとセリ、鱈を使った美味しそうなお鍋のレシピを見つけ、
それを私に料理したいと仰るので食品売り場を訪れましたが、
悪魔嫁
「では、ふた手に分かれましょう」
天使夫
「一緒に居ようよ」
悪魔嫁
「手分けして食材を探した方が、
時間を短縮できると思いますが」
天使夫
「別々にお買い物するなんて寂しいよ
」
悪魔嫁
「そうですか??」
しかし、主人が店員さんの説明を聞いている間に、
暇になってきたので、家に無いドレッシングを探しにGO。
お財布もスマホも主人に預けたままですが、
目新しいドレッシングが無いか物色。
天使夫
「(背後から)ドレッシング、買い足したいの?」
悪魔嫁
「(ドレッシングの戸棚に注目しながら)
あら、どうしてここが分かりましたの?」
主人は、毎回私を発見する達人です。
天使夫
「探したからだよ
」
お会計中もやっぱり暇なので、
アイスの売り場へと向かいました。
天使夫
「アイス、買い足したいの?」
悪魔嫁
「いいえ。確認しているだけです」
私は食品売り場へ赴きますと、
だいたい1度はアイスに新しいフレーバーが加わってないか、
状況を確認するようにして居るのです。
悪魔嫁
「アイスでしたら、あなたが一向に召し上がらない所為で、
まだおうちにたくさんございますから、
さらに買い足す必要はございませんわ」
天使夫
「ラムレーズンとマロングラッセ、買って良い?
」
悪魔嫁
「別に良いですけど」
天使夫
「悪魔嫁さんはお腹が空くと不機嫌になっちゃうから、
色々常備しておかないとね
」
食材を買いに行く時は、
いつもこんな感じなのでした。
