底辺の食べ物~カレー編3~

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(「底辺の食べ物~カレー編2~」のつづき)
その後、悪魔嫁がどのケーキを選んだのか、
それはもう、忘れてしまいました。

しかし、確かな事といえば、
結局昨日も同ケーキ屋さんのケーキを買って帰り、
文句を言いながらも完食した事でしょうか。

そのケーキ屋さんの前が、
よく天使夫&悪魔嫁の通り道になるのですよね。
さて、悪魔嫁が「悪の権化」と称した、
ケーキとカレーのWコンボを実現するは、
悪魔嫁を引き連れて、
せっせと件のカレー屋さんへと向かう天使夫でございます。
悪魔嫁
「まったく、たかがカレーの為に、
 私を歩かせないで欲しいわ(←2回目)」


天使夫
「ごめんね、悪魔嫁さん。着いたよ♪」

そのカレー屋さんは、ええ。
もう、言うまでもございませんわよね?
案の定、汚らしくしょぼくれた店舗でしたわ。

まだ席がたくさん空いておりましたので、
私は4人がけのテーブルのソファへと座りました。
悪魔嫁と天使夫は、
状況が許せば、外食時、
いつも横並びに座って食事するのです。
向かいの席では、手も繋ぎにくいですし、
「今日もお疲れさま、戴きます(チュッ)」
「ごちそうさまでした(チュッ)」
のキスもできませんもの。
ところが、この底辺カレー店のスタッフは、
席がたくさん空いているにもかかわらず、
2人席へ移動するよう、この私に命じてきたのでございます。
悪魔嫁
「あら、お客様が増えましたら、2人がけのテーブル席へ移動しますけれど?」

店員さん
「席が埋まってからではなく、今から空けておいて下さい」

悪魔嫁
「そうですか、かしこまりました」

二人分の荷物とコートを置くには、
かなり手狭な席でしたし、何より、
空いているのに、空いている間だけでも座らせない
しかも、いかにもめんどくさそうに接客する店員の態度が気に入りません。
天使夫はおとなしく2人がけのテーブル席に座りました。
私も何も言わずにその向かいに座りますと、
ふと、テーブルの隅にアンケート用紙が設置されていたのが、
視界の端に映りこみました。
悪魔嫁
「・・・・・(無言でアンケート用紙を卓上に広げる)」

店員さん
「(それを見て駆け寄り)お、お客様、やっぱり席、移動されます・・・?」


悪魔嫁
「(ペンを手に持ちながら)あ、いえ、結構ですよ」

~つづく~

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