夫婦間雪崩

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悪魔嫁「もう耐えられない」
天使夫「いつかこの事で諍いになると思ってたよ」
悪魔嫁「『想定内』みたいなこと仰ってないで、早く行って下さい」
私は天使夫に出て行くよう、言いました。
そして、天使夫は私に背を向けると、
速やかにその場を立ち去ったのでした。

彼の持ち場を掃除しに。

殺人的忙しさだった2月。
悪魔嫁の視界には、ほぼ仕事しかございませんでした。
しかし、ようやく少しずつ落ち着きを取り戻し始めた、ある日。
私は気付いてしまったのです。
ふと仕事から視線をそらしますと、
家のあちこちの天使夫エリアに、
プチ雪崩れが勃発している事を。
病的な潔癖症とまでは申しませんが、
きっちりと整理整頓された空間が好きな悪魔嫁。
自分の身の回りはどんなに忙しくても、
一定の美しさを保っておりました。
ところが、気が付くとベッドの天使夫側だけが、
足の踏み場もないほど散らかっているではございませんか。
また、天使夫専用の椅子の背後も、
そこだけが決壊&氾濫を起こし、
もはや床が見えません。

そうなって参りますと、
忙しさで最低限になっていたお掃除の、
あらゆるやり残しが気になり始めました。

冒頭に戻る。
天使夫「だいたいは要る書類なんだ」
悪魔嫁「あなたの定義では、死ぬまでに書類で家がパンクするわ」

私は天使夫との新居へ引っ越してきた時も、トランク1つで参りましたし、
大抵はほぼ手ぶらでも過ごせる荷物の少なさです。
しかし、天使夫は、日々の出勤においても、
1泊出張用のバッグにパンパンに物を詰め込み、
よろけるほどの重量を肩に背負わなければ出発なさいません。
この悪しき習慣に、家の中まで染める事には賛成致しかねます。
そこで私は、再び家庭内の物理的秩序を取り戻す為、
整理整頓とお掃除を、改めて徹底し出したのでございます。
私は物を増やすのが好きではございませんが、
仕方なく天使夫専用の家具も追加致しました。
この環境整備が終焉を迎えましたのが、
3月の3連休の事でございました。
3連休の訪れによって落ち着きを取り戻した室内にて、
ようやくブログの再開が叶ったのです。

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