天使夫
「ずっと一緒に居ようね、悪魔嫁さん。
僕の人生の目標は、最期まで一生悪魔嫁さんと一緒に居る事だよ」
私はしばしば思うのでございます。
悪魔嫁
「(ふと考え事から我に返り)・・・あら、もうケーキ2個目戴いてましたっけ」
天使夫
「さっき食べ終えたよ、悪魔嫁さん」
―――何となく、まだケーキ1つしか戴いていないような錯覚に陥ったとき。
いつの日か私は、食しても食しても、
「まだお食事頂いてませんけど」
と憤慨する老婦人になるのかもしれない、と。
悪魔嫁
「私の介護をなさる為に、平均より最低10年以上は健康寿命を延ばして下さいね」
天使夫
「うん、健康管理がんばるからね、悪魔嫁さん」
もっとも、認知症になりますと、
お金と食べ物への執着および物忘れが激しくなるようですが、
それは現状と大差ナイ気も致します。
天使夫は私が興奮状態にあっても、常に「よしよし」と落ち着かせますので、
いま既に天使夫に介護されているかの如く印象すら抱くほどでございます。
天使夫
「僕は悪魔嫁さんじゃなきゃダメなんだよ。
もし悪魔嫁さん以上に僕に何か与えられる人が居たとしても、
別の誰かじゃダメなんだ。
悪魔嫁さんだから、好きなんだよ。
悪魔嫁さんは、僕以上に悪魔嫁さんを幸せにしてあげられる人が居たら、
そっちの人の方が良くなるのかもしれないけど・・・」
悪魔嫁
「・・・・・・(←否定しない&遠い目)」
そうですね・・・
もしそういう男性が現れましたら、
その時にはお相手様の呼称を
「天使夫」から「神夫」に変更しようと思います。