天使夫
「どうしたの、悪魔嫁さん?」
悪魔嫁
「・・・・・・(ふぁ~あ、と目をこすりつつあくび)」
天使夫
「眠いの?」
悪魔嫁
「・・・・・・(頷く)」
天使夫
「よしよし(むぎゅううう!と抱きついて悪魔嫁をさする)」
悪魔嫁
「(ムッとした様子で)
なぜ眠いと言っておりますのに、
触れに来られますの?」
天使夫
「もしかして、まどろんでいる内に
襲って欲しいって意味かも」
悪魔嫁
「違います」
新婚の内だけかと思って居たのですが、
いまだに変わらず、隙あらば悪魔嫁に触れてくる天使夫。
天使夫
「おいでおいで」
悪魔嫁
「結構です」
天使夫
「ほらほら」
悪魔嫁
「去年も腕枕のし過ぎによる弊害で、
あなたの腕の治療費がかさんだじゃないですか」
天使夫
「そんなこと言ってたら、くっつけないよ?」
リビングから玄関も手を繋いで移動。
食前食後にイチャイチャ。
お料理中もイチャイチャ。
悪魔嫁は構われ過ぎると鬱陶しくなり、
逃げ出そうとするのですが、
天使夫
「プイプイってしないの」
※プイプイ=顔を背ける事
気にしない天使夫(気にして欲しい)。
天使夫はお風呂も一緒に入りたがりますが、
私はお風呂には基本的に一緒に入りません。
なぜなら、本人は一緒に入りたがるくせに、
すぐのぼせてしまうからでございます。
そんなわけで、化粧室に立つときやお風呂へ行くときは、
さすがの天使夫も悪魔嫁から離れます。
と申しましても、家の中を移動するだけなのですが、
天使夫
「じゃあね」
その度に、「じゃあね」と名残惜しげに告げて
去って行くのでございました。