愛は悪魔の心をも動かす

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悪魔嫁には悪い癖がございます。
いえ、悪い癖がございます、と申しますか、
悪い癖だらけなのですが。
中でも良くないと思っているのが、
他人に自分と同じ努力を求めてしまう点です。

自分よりがんばっていない人は、
評価しない。
かつ、
結果を出さなければ、
努力も評価しない。

天使夫が人を癒やす性質であるのに対し、
悪魔嫁はそういう、
人を疲れさせる性質を持っております。
結婚当初は、私が家事も仕事も完璧を目指してしまい、
それについていけない天使夫に、
よく腹を立てておりました。
典型的な、不幸妻のパターンですね。
自分が幸せな結婚を選ぶ事は許せるようになりましたが、
楽をしたり、人に甘えて幸せになる事は、
自立してきた私にとって、とても怖い事だったのです。
そんな私を抱き締めながら、
天使夫はこう仰いました。
天使夫
「悪魔嫁さん。
 僕はね。
 本当に悪魔嫁さんに、楽をして欲しいんだよ。
 だから僕は、悪魔嫁さんがそうしてくれると嬉しいなと、
 ずっと思ってた。
 もう楽をして良いんだと、分かって欲しい。
 それについての僕の気持ちは変わらないよ。
 でも、悪魔嫁さんに変わって貰うんじゃなくて、
 僕が悪魔嫁さんに歩み寄るべきだったね。
 悪魔嫁さんが自分をギリギリまで追い詰めて頑張るのは、
 一生懸命仕事をして、実際に結果を出してきた、
 過去の成功体験によるものだと、僕は思う。
 僕は、そんなにいっぱいいっぱいになるほど頑張るのは、
 幸せじゃない気がして、
 悪魔嫁さんほどは頑張って来なかったけれど、
 これからは僕、悪魔嫁さん以上に努力するよ」


天使夫は、自分のキャパシティオーバーになるまでは、
無理をしません。
その分、人にも努力を求めません。
かといって、決して怠け者ではなく働き者ですし、
成果もきちんと出せている為、
彼は私よりもずっと、バランスが良い人なのです。
(逆に、外で自分の器以上に頑張り過ぎてしまい、
家庭でその鬱憤を晴らすのが、
モラハラ夫&モラハラ妻でございます)
ですから、
彼が悪い方に合わせる必要は、
本来皆無です。
けれど、彼がバランスを崩してまで、
私以上の努力を見せて下さった時
(しかも、それでも優しさを発揮し続けた時)、
はじめて、私は自分自身の考え方を変えました。
ドラスチックに頑張らない点も天使夫の良いところなのに、
私が頑張りすぎると、
彼のその長所を潰してしまいかねない事になったからです。
貴女は、自分より努力家でなく、
結果も出していない人を、
許せていらっしゃいますか?
貴女自身が、努力の手を緩めたり、
結果を出せずに居ても、
自分を許せていらっしゃいますか?

これは私自身への課題でもございますが、
自分にやさしくできない人は、
人にもやさしくできません。
(悪魔嫁の場合、自己愛は強いのですが、
仕事をやり過ぎてしまう傾向に・・・)
かつては、私以上に努力しない限り、
天使夫を評価できないと考えておりましたが、
現在の悪魔嫁は、
「私も気持ちにゆとりを持てるくらいペースダウンしなければ」
と、ようやく思えるようになって参りました。

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